国際通貨基金（IMF）の2020年年次総会が行われるにあたり、今日は最新のニュースレターをお届けします。本日は、最新の「世界経済見通し（WEO）」、「国際金融安定性報告書（GFSR）」、アンゴラとインドネシアにスポットライトをあてた「総裁との対話」、クリスタリナ・ゲオルギエバ専務理事とメリンダ・ゲイツ氏の対談などについてご紹介します。それでは始めましょう。
今日の予定（10月13日火曜日）
午前7時30分（アメリカ東海岸時間）：総裁との対話 「財政再建と慎重な公共財政についてのアンゴラの経験」 (英語版)
「総裁との対話」シリーズの一環で、アンゴラ財務大臣のベラ・デーブス・デ・ソーサ氏がIMFアフリカ局長のアベベ・セラシと対談します。
午前8時30分（アメリカ東海岸時間）：「世界経済見通し（WEO）」 公表記者会見
IMFによる最新の「世界経済見通し（WEO）」は、2020年が深刻な景気後退になると引き続き予想しています。世界の成長はマイナス4.4%の予想で、6月のWEO改訂見通しからは0.8%ポイント上方修正されています。この修正の理由ですが、第2四半期の結果が予想を幾分上回ったこと、そして第3四半期には一部の新興市場国・発展途上国での下方修正によって相殺された部分があるものの、全体としてより強力な回復の兆候が見られたことに由来します。2021年の成長率は5.2%に回復する予想で、これは6月時点の予想よりも0.2%ポイント低いものです。ギータ・ゴピナート調査局長が最新の見通しについてブログ記事をさきほど公開しました。ぜひご確認ください。
IMFのチーフエコノミスト兼調査局長であるギータ・ゴピナートのほか、ジアン・マリア・ミレシ＝フェレッティ調査局副局長、マルハール・ナバール同局課長がスピーカーを務めます。また、IMFコミュニケーション局のシニアコミュニケーションオフィサーであるラファエル・アンスパッチが司会を務めます。
午前9時（アメリカ東海岸時間）：アナリティカル・コーナー 「ロックダウン下での暮らし」(英語版)
セッション1：アジアにおける新型コロナ関連のロックダウンとその終了 いくつかの教訓
セッション2：クルツアルバイト ドイツにおける時短労働プログラム
セッション3：大封鎖 経済的影響の分析
午前10時30分（アメリカ東海岸時間）：国際金融安定性報告書（GFSR） 公表記者会見
IMFのトビアス・エイドリアン金融顧問兼金融資本市場局長およびファビオ・ナタルッチ金融資本市場局副局長がスピーカーを務めます。また、IMFコミュニケーション局のシニアコミュニケーションオフィサーであるランダ・エルナガ－が司会を務めます。
午後0時（アメリカ東海岸時間）：24か国グループ（G24）記者会見 (英語版)
ガーナのケネス・オフォリ＝アタ財務大臣および24か国グループ（G24）事務局のマリルー・ウイ事務局長がスピーカーを務めます。また、IMFコミュニケーション局のシニアコミュニケーションオフィサーであるゲディミナス・ヴィルカスが司会を務めます。
午後1時（アメリカ東海岸時間）：新型コロナ後の復興とレジリエンス (英語版)
このイベントは、ブルームバーグテレビジョン（ロンドン）の司会者フランシーヌ・ラクア氏が司会を務め、クリスタリナ・ゲオルギエバIMF専務理事やマーク・カーニーCOP26担当英首相金融顧問兼国連気候行動・金融担当特使、アンゴラのベラ・デーブス・デ・ソーサ財務大臣、ブラックロック社のローレンス・フィンク会長兼CEOが出演します。
午後2時30分（アメリカ東海岸時間）：開発データパートナーシップ ― 公共財としてのデータ・ギャップ解消 (英語版)
民間部門によって日常的に収集されている高頻度かつタイムリーできめ細かい情報は、公共政策や公共サービスの実施にとって参考となりうるものです。そのようなデータに責任をもってアクセスし利用することは、様々な行政上の理由で難題となってきました。世界銀行とIMF、米州開発銀行（IDB）によって新しく設立されたコンソーシアムである「開発データパートナーシップ」は、公益のために官民間で大規模なデータパートナーシップを促進するのに必要な市場や法律、技術面でのインフラを提供するものです。
IMFやIDB、世界銀行の職員のほか、フェイスブック、グーグル、ゲイツ財団をはじめとする機関の関係者がスピーカーを務めます。
午後7時（アメリカ東海岸時間）：総裁との対話 インドネシア (英語版)
このイベントは、インドネシア中央銀行のペリー・ワルジヨ総裁を迎えて行われます。IMFのトビアス・エイドリアン金融資本市場局長が司会を務めます。
明日の予定（10月14日水曜日）
午前7時（アメリカ東海岸時間）：総裁との対話 「新型コロナ危機対応に関するモロッコの経験」 （フランス語版）
「総裁との対話」シリーズの一環として、モロッコのモハメッド・ベンシャブーン経済・財政大臣がIMFのジハド・アズール中東中央アジア局長と討論を行います。
午前8時（アメリカ東海岸時間）：財政モニター記者会見 (英語版)
IMFのヴィトール・ガスパール財政局長およびキャシー・パティロ同局局長補、パオロ・マウロ同局副局長がスピーカーを務めます。IMFコミュニケーション局のコミュニケーションオフィサーであるティン・イェンが司会を務めます。
午前8時（アメリカ東海岸時間）：債務と債務管理に関するIMFの能力開発 (英語版)
新型コロナウイルスのパンデミックが低所得国における債務水準の上昇に拍車をかけている中で、この対話では、債務脆弱性を管理し財政リスクを軽減する各国の能力を強化するために進められている取り組みに光を当てます。
IMF能力開発局のロジャー・ノードおよびオアナ・クロイトル、金融資本市場局のペーター・ブロイヤー、統計局のクレメント・チュティ、戦略政策審査局のマルコス・チャモン、財政局のアマンダ・サイヤがスピーカーを務めます。
午前9時（アメリカ東海岸時間）：アナリティカル・コーナー「新しい世界におけるテクノロジー」 (英語版)
セッション1：サブサハラアフリカにおけるデジタル化と新型コロナ対策
セッション2：盾となるIT技術 新型コロナパンデミック下での技術導入と経済の強靭性
セッション3：モバイルマネーと新型コロナ 機会と課題
午前10時15分（アメリカ東海岸時間）：IMF専務理事記者会見
クリスタリナ・ゲオルギエバIMF専務理事が記者会見を行います。IMFコミュニケーション局のジェリー・ライス局長が司会を務めます。
午後0時30分（アメリカ東海岸時間）：メリンダ・ゲイツ氏とゲオルギエバIMF専務理事の対話 (英語版)
CNNインターナショナルの司会者ベッキー・アンダーソン氏が司会を務めるこの特別イベントには、クリスタリナ・ゲオルギエバIMF専務理事とメリンダ・ゲイツ氏が出演します。
昨日の振り返り
欧州中央銀行のクリスティーヌ・ラガルド総裁とIMF欧州局長のアルフレッド・カマーがパンデミック後の状況について、欧州の政策担当者にとっての課題について対話を行いました。こちらからご確認ださい。また、「変化する社会」について短いアナリティカル・コーナーが3点設けられました。移民の経済的影響、欧州における自動化雇用、ラテンアメリカにおける感染拡大防止策を取り上げています。この模様も映像でご確認いただけます。
能力開発トークでは、サブサハラアフリカにおける新型コロナ融資支援の活用に関して、良い統治（グッド・ガバナンス）を推進し、汚職など腐敗のリスクを最小化できるよう支援する上でのIMFの役割について様々なパネリストが議論しました。また、ウルグアイのアズセナ・アルビレッチェ経済財務大臣が「総裁との対話」に登場し、IMFのアレハンドロ・ウェルナー西半球局長との対話を行いました。その模様は新しいビデオでご確認いただけます。
最後になりますが、昨日のニュー・エコノミー・フォーラム「コロナ時代における学習」も是非ご確認ください。カーンアカデミーの創設者でCEOのサル・カーン氏を迎えて、サビナ・バーティアIMF秘書局副局長と対話を行いました。児童・生徒や教育制度にとっての課題、遠隔学習の価値と制約、社会に生じる長期的な影響について議論が行われました。
最後に
この年次総会特別ニュースレターは、英語、フランス語、スペイン語、中国語、日本語、ロシア語、アラビア語で発行されています。別の言語での配信を希望される方は、こちらをクリックして、メールアドレスを入力の上、登録ページにアクセスしてご希望の言語を選択してください。
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次回ニュースレターは10月14日（水）にお届けします。お楽しみに。
敬具
IMF2020年年次総会チーム
P.S.
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