皆さま
国際通貨基金(IMF)2020年春季会合の模様をご紹介するニュースレター最終号を今日はお届けします。
このニュースレターでご紹介している情報コンテンツですが、日本語に翻訳されているのはその一部です。あらかじめご了承ください。
今日の見どころ
このニュースレターにご関心をお寄せくださいまして、ありがとうございました。また、この1週間に頂戴しましたお時間やコメントに御礼申し上げます。毎日のニュースレターはお役に立ちましたでしょうか?感想がございましたら、是非メールで直接ご連絡ください。
ニュースレターは今日で最終号ですが、今後も多くの情報をお届けしたいと思っています。
近日中に「世界経済見通し(WEO)」「国際金融安定性報告書(GFSR)」「財政モニター」最新号の分析を掲載した章がそれぞれ公開される予定になっています。高リスクのクレジット市場、現在の危機における銀行部門の安定性、将来的な景気後退への対策、国際移民のマクロ経済的な影響などのテーマが網羅されることになります。また、新しいポッドキャストや、感染症流行に立ち向かう各国を取り上げた記事、そして季刊誌「ファイナンス・アンド・ディベロップメント」最新号もまもなく公開されことになります。
こうした最新情報を受け取るために、IMFブログ、季刊誌「ファイナンス・アンド・ディベロップメント」、ポッドキャストなどのお知らせにご登録ください。ニュースレターの一覧はこちらからご確認いただけます。ご自身の登録状況を確認するためには、メールアドレスを入力ください。
今日の主な出来事
世界銀行総務会とIMF総務会の大臣級合同委員会である合同開発委員会(DC)が今朝、バーチャル会合を終えました。クリスタリナ・ゲオルギエバIMF専務理事による声明はまもなくこちらに掲載される予定です。それまでの間は、コミュニケをご参照ください。
また、今日、IMFと世界銀行グループは高官級のイベント「アフリカとともに行動する」をバーチャル形式で開催しました。このイベントでは、アフリカ大陸における新型コロナウイルスとの戦いを支援するための取り組みに焦点が当てられました。アフリカ全土から国家指導者が参加したこのイベントには、複数のG20諸国の代表やアフリカ連合、国際連合、世界保健機関(WHO)のリーダーも出席しました。このイベントの成果については最新のIMFニュースでご確認ください。
下記に春季会合全体の要点をまとめ、重要リンクの最新一覧、昨日行われた国際通貨金融委員会(IMFC)会合からの情報を掲載しました。また、IMFによる最新の調査分析について今後も情報を得るための最善の方法、オンライン研修コースでIMFの専門家から学ぶ方法についてもお知らせを記載しています。
かつてない協力が必要
国際通貨金融委員会(IMFC)の特別バーチャル会合で議長のレセチャ・クガニャゴ南アフリカ準備銀行総裁とクリスタリナ・ゲオルギエバIMF専務理事は「異例の事態には異例の対応が必要になる」と強調しました。ゲオルギエバ専務理事の発言をご確認ください。また、クガニャゴ議長の発言とIMFCコミュニケもご覧になれます。記者会見の模様も配信しています。
世界経済についての知見
専務理事のグローバル政策アジェンダ(ダウンロード | 会見)
世界経済見通し(WEO)(ダウンロード | ブログ | 会見)
国際金融安定性報告書(GFSR)(ダウンロード | ブログ | 会見 | ポッドキャスト)
財政モニター(ダウンロード | ブログ | 会見 | ポッドキャスト)
各地域の経済に関する知見
サブサハラアフリカの経済見通し(ダウンロード | 会見 | 記事)
中東・中央アジアの経済見通し(ダウンロード | 会見 | 会見での発言)
アジア太平洋地域の見通し(ブログ | 会見)
欧州の見通し(会見と書き起こし)
これまでの出来事
数日前、ゲオルギエバ専務理事はインペリアル・カレッジの疫学者であるニール・ファーガソン、アズラ・ガーニ両教授とバーチャル形式の鼎談を行い、この模様はライブ配信されました。人命と生活を守る最善の方法に鼎談の重点が置かれました。25分間の鼎談をこちらからご確認ください。
数日前に行われたG20財務大臣・中央銀行総裁会議において、ゲオルギエバ専務理事は新興市場国と発展途上国を対象としたIMFの危機対応策強化について次のように述べています。
「低所得国を支援するために譲許的融資の規模を3倍に拡大する予定です。したがってIMFは貧困削減・成長トラストの新たな融資資金180億ドルの確保に急いでおり、補助金の資金もまた最低18億ドルは必要になるでしょう」発言全文はこちらからご確認ください。
IMFと新型コロナウイルス感染症(COVID-19)
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)関連の全IMFコンテンツを集約したハブサイトを先日開設しました。こうしたコンテンツの例としては、感染症の世界的流行がもたらす経済的影響に関するIMFの最新分析や、193か国を現在網羅している国際的な政策トラッカーが挙げられます。また、加盟国によるコロナウイルスの経済影響対策を支援するためにIMF専門家が執筆したCOVID-19特別シリーズや、プレスリリース、スピーチといった最新ニュースもお届けしています。新型コロナウイルスに対するIMFの対応についてご関心をお持ちいただけるようでしたら、最新版の質問と回答(Q&A)をご確認ください。
また、IMF理事会は加盟国25か国を対象に即時の債務救済を先だって承認しました。クリスタリナ・ゲオルギエバ専務理事は「IMF理事会によるこの承認によって、IMF加盟国中で最も脆弱な最貧国が抱える対IMF債務の返済義務のうち、初回分として今後6か月分の返済をまかなう資金が贈与されます。この結果、こうした貧しい国々は緊急医療など救援分野で不可欠な取り組みに希少な経済的資源をより投入できるようになります」と述べました。
最後になりますが、新しく公開されたIMFの融資トラッカーをご確認いただければ、世界的な感染症流行の経済的影響に直面する加盟国に対して承認された緊急支援の状況を把握できます。緊急融資の要請に関する今後の議論については、IMF理事会の会合スケジュールをご確認ください。
最後の点ですが、ファンダメンタルズが堅調な国々を対象にパンデミック対策支援を行うため、IMF理事会によって新しい短期流動性枠の創設が承認されたことをIMFは発表しました。発表全文はこちらからご確認ください。
IMFによるオンライン研修
パンデミックの間もIMFの専門知識を世界中から利用できるように、YouTube上にIMF Institute Learning Channel(英語版)をついさきほど開設しました。IMFのオンライン研修について詳細な情報を得る、また、経済・金融の一連の問題について「一口サイズ」で知見を学ぶために、YouTube上でチャネル登録をお願いします。
経済政策策定についてさらに深く知りたい方は無料のオンライン研修コースにご登録ください。ご自身のペースで学習を進める形式になっており、これまでに世界中から現在と未来のリーダーたちが6万4千人もこの研修を履修してきました。研修内容はマクロ経済の予測・診断、金融の発展と包摂、公共財政管理、中央銀行法制などを網羅しています。
2020年IMF年次総会
次回世界が一堂に会するIMF・世界銀行年次総会は2020年10月開催の予定ですが、年次総会期間中も情報をお届けしたいと考えております。今年秋の2週間、この春季会合ニュースレターと同様のお知らせを受け取ることを希望されない方はこちらから購読停止をお願いします。もし購読を継続していただける場合、これから年次総会までの間、登録いただいたプロフィールを最新状態に保つため以外にはご連絡を差し上げることはありません。
最後に
ご関心、また、コメントをお寄せくださいまして、ありがとうございました。春季会合中に毎日のニュースレターをお届けするのは今回が初の試みでした。お楽しみいただけたか、また、会合期間中の情報を把握・整理する上で役立ったか、お聞かせいただけると幸いです。感想をどうぞメールでお聞かせください。
どうぞお体にお気を付けてお過ごしください。 IMF春季会合チーム
P.S. つい先日、IMFの主要定期刊行物の最新号を読みやすいフォーマットでご提供できるように新しいモバイルアプリの配信を開始しました。このアプリをお使いいただくことで、外出先でもIMFによる最新の分析を検索・確認いただけます。アップルのApp StoreまたはとGoogle Playストアから今すぐダウンロードください。
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