2020年春季会合 第6日目のご紹介

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皆さま

国際通貨基金(IMF)の2020年春季会合がバーチャル形式で行われるにあたり、その紹介を行うニュースレターの第6号を今日はお届けします。

このニュースレターでご紹介している情報コンテンツですが、日本語に翻訳されているのはその一部です。あらかじめご了承ください。

今日これまでの出来事

さきほど、クリスタリナ・ゲオルギエバ専務理事が春季会合開会にあたっての記者会見を行いました。こちらのページ上の「Past Events」のコーナーから専務理事の会見の模様をビデオでご確認いただけます。また専務理事の冒頭発言と「グローバル政策アジェンダ」も閲覧いただけます。 

また今朝には、欧州、中東・中央アジア(最新の「地域見通し」公表)、サブサハラアフリカ(最新の「地域見通し」公表)、G20会合についての記者会見がそれぞれライブ配信されました。これらの記者会見のビデオを視聴するには、ライブ配信ページの下の方までスクロールダウンして過去のイベントへのリンクをご確認ください。

また、サブサハラアフリカに関してビジュアルで情報をお届けするコンテンツをご用意しました。Six Charts Show How COVID-19 Is an Unprecedented Threat to Development in Sub-Saharan Africa(英語版)を是非ご覧ください。

新型コロナウイルス被害を抑える財政政策

2020年4月「財政モニター」公表にあたりヴィトール・ガスパール財政局長によって行われた記者会見の配信がさきほど終わりました。今回の「財政モニター」は、人命を救い、人々を失業や所得減少から守り、企業倒産を防ぎ、回復を可能にするために、政策当局者がどのように緊急のライフラインを供給できるか示しています。

最新の「財政モニター」公表に当たって公開されたブログ記事でガスパール財政局長は次のように述べています。

パンデミックに際しては、人命を救い人々を守る上で財政政策が重要となる。各国政府は、必要なことは何でも行うべきである。しかし、領収書は必ずとっておかなければならない。これまでに各国は、感染症の世界的流行と経済への打撃を抑えるために、約8兆ドルに上る財政措置を講じている。

生活を守るために行う的を絞った財政施策について、先進国・地域と新興市場国はどのように考えるべきでしょうか?また両者はどのように違うアプローチをとるべきでしょうか?「財政モニター」公表にあたって公開されたブログ記事全文新しいポッドキャストをご確認ください。

今日これからと明日の予定

アメリカ東海岸時間で今日午後2時から、ゲオルギエバ専務理事はインペリアル・カレッジの疫学者であるニール・ファーガソン、アズラ・ガーニ両教授と「経済学者と疫学者 〜新型コロナウイルス危機で人命と生活をどう守るか〜」というテーマで鼎談を行います。

アメリカ東海岸時間で今日午後8時(日本時間4月16日午前9時)からはアジア太平洋地域の経済見通しについて李昌鏞(イ・チャンヨン)アジア太平洋局長がライブ配信で記者会見を行います。

明日は国際通貨金融委員会(IMFC)の記者会見がライブ配信される予定です。レセチャ・クガニャゴ議長とクリスタリナ・ゲオルギエバ専務理事が登壇します。また、アレハンドロ・ウェルナー西半球局長が西半球の経済見通しについて記者会見を行います。こちらも配信予定です。どちらについても明日のニュースレターで詳細をご紹介します。

ライブ配信の全体スケジュールを確認しましょう。各配信イベントの右にあるカレンダーのアイコンをクリックすれば、お使いになっているカレンダーに配信イベントを予定としてご入力いただけます。アップル、グーグル、アウトルックなど各種プラットフォームに対応しています。

IMFと新型コロナウイルス感染症(COVID-19

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)関連の全IMFコンテンツを集約したハブサイトを先日開設しました。こうしたコンテンツの例としては、感染症の世界的流行がもたらす経済的影響に関するIMFの最新分析や、193か国を現在網羅している国際的な政策トラッカーが挙げられます。また、加盟国によるコロナウイルスの経済影響対策を支援するためにIMF専門家が執筆したCOVID-19特別シリーズや、プレスリリース、スピーチといった最新ニュースもお届けしています。新型コロナウイルスに対するIMFの対応についてご関心をお持ちいただけるようでしたら、最新版の質問と回答(Q&A)をご確認ください。

また、IMF理事会は加盟国25か国を対象に即時の債務救済を先だって承認しました。クリスタリナ・ゲオルギエバ専務理事は「IMF理事会によるこの承認によって、IMF加盟国中で最も脆弱な最貧国が抱える対IMF債務の返済義務のうち、初回分として今後6か月分の返済をまかなう資金が贈与されます。この結果、こうした貧しい国々は緊急医療など救援分野で不可欠な取り組みに希少な経済的資源をより投入できるようになります」と述べました。

最後になりますが、新しく公開されたIMFの融資トラッカーをご確認いただければ、世界的な感染症流行の経済的影響に直面する加盟国に対して承認された緊急支援の状況を把握できます。緊急融資の要請に関する今後の議論については、IMF理事会の会合スケジュールをご確認ください。

昨日までの出来事

昨日、ギータ・ゴピナート調査局長が2020年4月版「世界経済見通し(WEO)」を公表しました。この記者会見にあわせて公開された最新ブログでゴピナート調査局長は次のように述べています。

世界のほとんどの国で、感染症の大流行とそれにともなう拡大防止措置が今年の第2四半期(4~6月)にピークに達し、年後半にかけて徐々に収束すると想定した場合、IMFは世界経済の成長率が2020年にマイナス3%まで落ち込むと予測している。これは2020年1月時点の予測を6.3%ポイント引き下げるものであり、きわめて短い期間での大幅な下方修正だ。この結果、「大封鎖」は世界金融危機をはるかに上回る、大恐慌以来最悪の景気後退となる。

この記者会見の模様と書き起こしはこちらからご確認ください。また、ゴピナート調査局長はBloomberg MarketsBBC WorldCNN Internationalの生放送インタビューを受けました。

さらに、金融資本市場局のトビアス・エイドリアン局長とファビオ・ナタルッチ副局長が最新の「国際金融安定性報告書(GFSR)」公表にあたり、新しいブログを昨日公表しました。この最新の報告書では、金融システムがすでに劇的な影響を受けており、危機のさらなる激化に伴って世界の金融安定性が損なわれる可能性があると示されています。「金融危機の際にしばしば見られるように、新興市場国に最も大きな負担がかかる恐れがある」と2人は述べていますが、実際、新興市場国では証券投資資金の史上最大規模の逆流が起きています。その規模は約1,000億ドル、GDPの0.4%に達しており、脆弱性の高い国に厳しい課題を突きつけています。記者会見の模様とその書き起こしをご確認ください。また、報告書公表にあたって収録されたポッドキャスト(18分)もお聞きいただけます。

先週後半、ゲオルギエバIMF専務理事は「危機に立ち向かう 世界経済のために優先すべきこと」と題したスピーチを春季会合に先立って行いました。専務理事のスピーチはこちらからご確認ください。スピーチ後、専務理事はエコノミスト誌のザニー・ミントン・ベドーズ編集長と「IMFは世界経済をベイルアウト(資金提供で救済)できるか」をテーマに対談を行っています。30分間の対話をこちらからご確認ください

最後に

つい先日、IMFの主要定期刊行物の最新号を読みやすいフォーマットでご提供できるように新しいモバイルアプリの配信を開始しました。このアプリをお使いいただくことで、外出先でもIMFによる最新の分析を検索・確認いただけます。アップルのApp StoreまたはとGoogle Playストアから今すぐダウンロードください。

重ねてになりますが、このIMF春季会合特別ニュースレターにご関心をお寄せくださり、ありがとうございました。4月8日から17日まで配信予定です。このニュースレターをご希望の言語で受信できるよう、ご自身のプロフィールを更新いただけますと幸いです。また、ご関心にあわせた他のコンテンツもお届けする予定です。ご自身の情報にアクセスするには、メールアドレスを再入力していただく必要があります。

このニュースレターについて感想やコメントがございましたら、春季会合担当まで直接ご連絡ください。ご連絡を楽しみにお待ちしております。

IMF春季会合チーム

P.S. IMFが財政政策策定、マクロ経済運営など重要テーマについて無料のオンライン研修コースを提供しているのはご存知でしたか?ご自身のペースで学習を進められます。詳細情報と登録はこちらからお願いします。

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