2020年春季会合 第5日目のご紹介

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皆さま

国際通貨基金(IMF)の2020年春季会合がバーチャル形式で行われるにあたり、その紹介を行うニュースレターの第5号を今日はお届けします。

このニュースレターでご紹介している情報コンテンツですが、日本語に翻訳されているのはその一部です。あらかじめご了承ください。

今日の見どころ

春季会合のライブ配信第1弾として、2020年4月版「世界経済見通し(WEO)」公表にあたり、ギータ・ゴピナート調査局長が世界経済の見通しについて最新の分析を紹介しました。この記者会見の模様はこちらからご確認ください

「大封鎖」 大恐慌以来最悪の景気後退

「世界経済見通し(WEO)」公表にあわせたブログ記事でゴピナート調査局長は次のように述べています。

世界のほとんどの国で、感染症の大流行とそれにともなう拡大防止措置が今年の第2四半期(4~6月)にピークに達し、年後半にかけて徐々に収束すると想定した場合、IMFは4月の「世界経済見通し(WEO」において、世界経済の成長率が2020年にマイナス3%まで落ち込むと予測している。これは2020年1月時点の予測を6.3%ポイント引き下げるものであり、きわめて短い期間での大幅な下方修正だ。この結果、「大封鎖」は世界金融危機をはるかに上回る、大恐慌以来最悪の景気後退となる。

パンデミックが2020年後半に収束し、世界中で実施されている政策行動が広範囲におよぶ企業倒産、失業の長期化、金融システム全体のストレスを防ぐのに効果を発揮すると想定すると、世界経済の成長率は2021年に5.8%まで回復すると予測される。

この2021年の回復は、部分的なものに過ぎない。経済活動の水準は、ウイルス流行前にIMFが予測した2021年の見通しを下回る水準にとどまると予想されるためだ。パンデミック危機による2020年から2021年の世界GDPの損失は合計約9兆ドルに達する可能性があり、これは日本とドイツのGDPの合計を上回る。

ゴピナート調査局長のブログ全文はこちらからご確認ください。

今日の他のライブ配信

アメリカ東海岸時間で今日午前11時30分(日本時間で4月15日午前0時30分)に、トビアス・エイドリアン金融顧問・金融資本市場局長がライブ配信に登場し、2020年4月版「国際金融安定性報告書(GFSR)」公表にあたっての記者会見を行います。この記者会見の模様はこちらからご確認ください

エイドリアン金融資本市場局長は「国際金融安定性報告書」公表にあわせたブログ記事も公開します。見逃せません。明日のニュースレターでリンクをお送りします。また、「国際金融安定性報告書」についてのポッドキャストもご紹介できる予定です。IMFブログ購読にご登録いただければニュースレターを待たずにブログの最新情報が得られます。ご自身の購読状況に関するページにアクセスするには、メールアドレスを再入力していただく必要があります。

明日の主な予定

明日、春季会合で一番忙しい1日を迎えます。アメリカ東海岸時間の午前5時から終日8件のライブ配信が予定されています。欧州、中東・中央アジア、サブサハラアフリカ、アジア太平洋、G20会合、最新の「財政モニター」公開についての記者会見がそれぞれ行われる予定です。くわえて、専務理事による開会の記者会見がライブ配信されるほか、専務理事とインペリアル・カレッジのニール・ファーガソン、アズラ・ガーニ両教授との鼎談も配信が予定されています。専務理事と両教授はコロナウイルス危機において人命と生活をどう守るかについて議論することになっています。

ライブ配信の全体スケジュールをウェブサイト上からご確認いただけますので、配信を見逃さないためにご活用ください。各配信イベントの右にあるカレンダーのアイコンをクリックすれば、お使いになっているカレンダーに配信イベントを予定としてご入力いただけます。アップル、グーグル、アウトルックなど各種プラットフォームに対応しています。

IMFと新型コロナウイルス感染症(COVID-19

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)関連の全IMFコンテンツを集約したハブサイトを先日開設しました。こうしたコンテンツの例としては、感染症の世界的流行がもたらす経済的影響に関するIMFの最新分析や、193か国を現在網羅している国際的な政策トラッカーが挙げられます。また、加盟国によるコロナウイルスの経済影響対策を支援するためにIMF専門家が執筆したCOVID-19特別シリーズや、プレスリリース、スピーチといった最新ニュースもお届けしています。新型コロナウイルスに対するIMFの対応についてご関心をお持ちいただけるようでしたら、最新版の質問と回答(Q&A)をご確認ください。

また、IMF理事会は加盟国25か国を対象に即時の債務救済を先だって承認しました。クリスタリナ・ゲオルギエバ専務理事は「IMF理事会によるこの承認によって、IMF加盟国中で最も脆弱な最貧国が抱える対IMF債務の返済義務のうち、初回分として今後6か月分の返済をまかなう資金が贈与されます。この結果、こうした貧しい国々は緊急医療など救援分野で不可欠な取り組みに希少な経済的資源をより投入できるようになります」と述べました。

最後になりますが、新しく公開されたIMFの融資トラッカーをご確認いただければ、世界的な感染症流行の経済的影響に直面する加盟国に対して承認された緊急支援の状況を把握できます。緊急融資の要請に関する今後の議論については、IMF理事会の会合スケジュールをご確認ください。

これまでの出来事

先週後半、ゲオルギエバIMF専務理事は「危機に立ち向かう 世界経済のために優先すべきこと」と題したスピーチを春季会合に先立って行いました。専務理事のスピーチはこちらからご確認ください。スピーチ後、専務理事はエコノミスト誌のザニー・ミントン・ベドーズ編集長と「IMFは世界経済をベイルアウト(資金提供で救済)できるか」をテーマに対談を行っています。30分間の対話をこちらからご確認ください

最後に

重ねてになりますが、このIMF春季会合特別ニュースレターにご関心をお寄せくださり、ありがとうございました。4月8日から17日まで配信予定です。このニュースレターをご希望の言語で受信できるよう、ご自身のプロフィールを更新いただけますと幸いです。また、ご関心にあわせた他のコンテンツもお届けする予定です。ご自身の情報にアクセスするには、メールアドレスを再入力していただく必要があります。

このニュースレターについて感想やコメントがございましたら、春季会合担当まで直接ご連絡ください。ご連絡を楽しみにお待ちしております。

IMF春季会合チーム

P.S. IMFは現在・未来のリーダーたちが経済政策策定の基礎を学べるように一連のオンライン研修コースを無償で提供しています。自分のペースで学習を進めることができます。今すぐご登録ください

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