2020年春季会合 第2日目のご紹介

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皆さま

国際通貨基金(IMF)の2020年春季会合がバーチャル形式で行われるにあたり、その紹介を行うニュースレターの第2号を今日はお届けします。

このニュースレターでご紹介している情報コンテンツですが、日本語に翻訳されているのはその一部です。あらかじめご了承ください。

今日の予定

来週の春季会合に先立ち、ゲオルギエバIMF専務理事が今朝、「危機に立ち向かう 世界経済のために優先すべきこと」と題したスピーチを行いました。このニュースレターでもこのスピーチから、言及されたテーマや抜粋を一部お届けします。

  • 大幅なマイナス成長:「この危機の深刻さ、また、いつまで危機が続くかについては非常に大きな不透明感に私たちは現在も直面しています。しかし、2020年の世界経済が大幅なマイナス成長に陥ることはすでに明白です。実際、私たちは経済への影響が世界恐慌以来最悪になると予測しています。わずか3か月前、私たちは2020年に160以上の加盟国で1人あたり所得が増加すると予測していました。今日、その数字は全く逆になっています。つまり、今年は170以上の国で1人あたり所得が減少するだろうと私たちは見込んでいます」
  • 部分的な回復「今年後半に感染症の世界的流行が収束し、封じ込め措置の漸次解除と経済の再開が可能となる場合、私たちは2021年に部分的な回復が見られることをベースラインの前提としています。しかし、見通しをめぐっては非常に大きな不透明感があることを改めて強調したいと思います。感染流行期間の長さなど、多岐にわたる要因次第で見通しは悪化する可能性があります」
  • 新興市場国と低所得国「保健危機が脆弱な人々に最も深刻な影響を及ぼすのと同様に、脆弱な国が経済危機による打撃を最も大きく受けることになります(中略)この2か月間で、新興市場国から流出した証券投資額が約1,000億ドルに上っています。これは、世界金融危機時の同じ期間に見られた額の3倍を超えています」
  • 世界的な対応:「前向きなニュースとしては、どの国の政府も素早く行動を起こし、実際に顕著な協調の動きが見られます。来週公表されるIMFの財政モニターによれば、世界各国で8兆ドルに上る財政措置が講じられています。さらに、G20諸国を始めとする国々で大規模な金融政策措置がとられています」 
  • 「加盟国のために、IMFは全体で1兆ドルの融資財源を持っています。これまでに約90の国から緊急融資の問い合わせが寄せられており、この規模での緊急融資対応は75年に及ぶIMFの歴史上で初めてのことです。IMF理事会は、緊急融資制度の利用可能額を倍増させることに合意したところです。この融資財源の拡大によって、必要性が見込まれる1,000億ドルの融資が可能となります」
  • 「私たちはIMFのツールキットの見直しを行っています(中略)IMFの大災害抑制・救済基金(CCRT)を14億ドルに引き上げるべくドナー国と取り組んでいます。低所得国に対して即時の債務救済を提供し、債務返済よりも喫緊である保健ニーズの方に支出を行う余地を生み出すためです(中略)また、世界銀行とともに、世界の最貧国について債務返済を停止するよう二国間債権国に対して呼びかけています」

今日の午後、ゲオルギエバ専務理事はエコノミスト誌のザニー・ミントン・ベドーズ編集長とポッドキャスト対談を行う予定となっています。もちろん明日のニュースレターで録音されたポッドキャストへのリンクをお届けします。

ライブ配信スケジュール

来週には、「世界経済見通し(WEO)」や各地域の「地域経済見通し」の発表、ゲオルギエバ専務理事の記者会見などにスポットライトをあてるライブ配信が10件予定されています。ライブ配信の全体スケジュールはこちらでご確認ください。各ライブ配信イベントの右にあるカレンダーのアイコンをクリックすれば、お使いになっているカレンダーに配信イベントを予定としてご入力いただけます。アップル、グーグル、アウトルックなどカレンダーの各種プラットフォームに対応しています。

IMFと新型コロナウイルス感染症(COVID-19

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)関連の全IMFコンテンツを集約したハブサイトを先日開設しました。こうしたコンテンツの例としては、感染症の世界的流行がもたらす経済的影響に関するIMFの最新分析や、193か国を現在網羅している国際的な政策トラッカーが挙げられます。また、加盟国によるコロナウイルスの経済影響対策を支援するためにIMF専門家が執筆したCOVID-19特別シリーズや、プレスリリース、スピーチといった最新ニュースもお届けしています。

明日の予定

IMFは来週、多くの主要定期刊行物の公表を予定しています。こうした旗艦報告書について明日、さらなる情報をお届けします。また、ライブ配信スケジュールについても詳細をご連絡します。 

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重ねてになりますが、IMF春季会合ニュースレターにご関心をお寄せくださり、ありがとうございました。

IMF春季会合チーム

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